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エコノミーライフの視点で斬る!
BMWのPHEVは、なぜ賢い選択なのか?

IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志
日経トレンディネット スペシャル : 2017年8月10日~2017年9月9日に掲載

PHEV(プラグインハイブリッド車)は、いよいよ業界のメインストリームへと変革の時を迎えているように見える。
一部の人のためだけの特別な車種という位置づけから、すべての人をターゲットにした車へ。
その証拠に本場ヨーロッパからは、ここ1~2年で多くのモデルが日本上陸を果たした。
特にBMWは2015年に「BMW X5 xDrive40e iPerformance」を発表したのを皮切りに、現在まで全5モデルのPHEVを市場に導入。
本格的なPHEV普及を図っている。PHEVの最大のメリットといえば、なんといっても高い燃費性能。
数々の省エネ家電のインプレッションを行ってきた安蔵さんが、“家電目線”で最新PHEVをチェックする。

充電可能バッテリーでモーターを回す!?
これってもはや家電そのものの世界!

まず安蔵さんが訪れたのは、お台場にある「BMW GROUP TOKYO BAY」。BMWの新車全車種の試乗ができる日本最大規模のBMW販売拠点だ。ここで今回は「BMW 225xe iPerformance」と「BMW 330e iPerformance」の2車種を借り受けた。

「225xe iPerformance」は実用性とスポーティーな走りを両立した2シリーズ、「330e iPerformance」はプレミアムスポーツセダンの定番である3シリーズのPHEVモデル。ともに2016年に日本での販売が開始された人気モデルだ。

「やっぱり家電ジャーナリストとしてPHEVには注目していました。PHEVって充電可能な巨大バッテリーを積んでいるんですよね?モバイルバッテリーが車輪を付けて走っていると考えると親しみもわきます。ただ、まだまだ熟成が必要な技術だと思っていたので、今日はそのあたりがどうなっているのか興味津々です」

アウトレットなどに設置された200v電源からも充電可能。たとえばショッピングモールで買い物をしている間に充電できるため安心

これが330eの心臓部。パワフルな4気筒ガソリンエンジンに電気モーターを組み合わせた

BMWスタッフから電気モーター、リチウムイオン・バッテリー、エネルギー・マネジメントの3つが連携しあい、低燃費性能だけでなく駆けぬける歓びも実現したBMW独自のプラグインハイブリッドシステム「eDrive」の説明を受けた安蔵さん。早くも家電ジャーナリストの好奇心は大いに刺激された。

「PHEVってのは、要は充電できるハイブリッド車ってこと。ガソリンエンジンと電気モーターが搭載されているのはハイブリッド車と同じだけど、大容量バッテリーを外部電源から充電できる分、電気モーターを積極的に使ってより長くエンジンを停止したまま走行できるのがポイントってわけですね。330eの場合は最大で約36.8kmも、ガソリンを一滴も使わずに走れるってことだけど、これが本当ならすごいこと」

搭載されているバッテリー容量は、「225xe iPerformance」も「330e iPerformance」も7.7kWh。しかもそれが、一般的なモバイルバッテリーと同じリチウムイオン電池というのも安蔵さんの興味を引いた。

「7.7kWhをモバイルバッテリーと同じmAh表記にすると約2,081,000mAhですね。iPhoneに搭載されているバッテリーが1,960mAhですから約1060台分。こりゃすごい!この圧倒的な大容量バッテリーでモーターを動かしてエンジンをアシストするんですよね。燃費も良くなるだろうけど、パワーもかなり上がるんじゃないかな。家電でいうと圧倒的なパワーで米がおいしく炊けるガス炊飯器と、エコな電気炊飯器のハイブリッドってところですかね」

市街地走行では、ほぼゼロ・エミッション!

大まかな操作方法を教えてもらったら、早速ドライブに出発。まずはお台場周辺の市街地を走行した後、首都高速に乗って東京アクアラインの海ほたるを目指す。

東京湾アクアラインを軽快に疾走する225xe。海底トンネル内の長い上り坂でもパワー不足を感じることはまったくなかった

eDriveには「AUTO eDRIVE」「MAX eDRIVE」「SAVE BATTERY」の3つのドライブモードが用意されている。スイッチによって、走行中でも瞬時にモードの切り替えが可能。まずはデフォルトの「AUTO eDRIVE」で走行開始。走行速度とバッテリーの充電状態に応じて、エンジンとモーターをもっとも効率的に制御してくれる。

「すごい!住宅街はほとんどモーターしか使用しませんね。多少アクセルを踏んでもエンジンは始動しない。これはかなりモーターがパワフルなんでしょうね。タコメーターが一切動いていないのに車が前に進んでいるのは不思議な感覚。排気ガスをまったく出していないってことでしょ。このゼロ・エミッション走行ってのは感動的です」

PHEVの走行音の静かさも安蔵さんは注目。

「それに音がすごく静か。家電だと掃除機や洗濯機は騒音対策が施されていますが、ここまで静粛性を上げるのは難しい。これなら早朝や深夜でも近所に気を使うことはないでしょうね」

エンジンが始動しても静粛性は変わらない。

「幹線道路に出て多少スピードが上がるとエンジンが始動します。これがまたスムーズ。タコメーターの針を見ていないと、いつエンジンが始動したのかわからないほどです。ドライバーはなにも意識しなくていい。なにも操作せずに、常にもっとも効率のいい状況を生み出してくれるというのはうれしいですね」

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ご試乗を希望の方は、下記よりお申込みいただけます。
ご試乗前に下記の「試乗のポイント」をご覧いただきますと
よりBMWのプラグイン・ハイブリッドの先進性をご体感いただけます。

試乗のポイント